近年のコロナ自粛のなか、西国三十三所巡礼や四国八十八ヶ所霊場巡りがふたたび脚光をあびています。御朱印が目的の人、自分にむきあい歩く人などさまざまですが、お手軽な気分転換というわけにはいきません。
一方いまでは知る人も少なくなりましたが、覚王山エリアには四国巡礼道が整備され、戦前は大にぎわいになっていました。今ではかつての賑わいはありませんが、正真正銘、本家四国巡礼道公認の全国唯一の〝新四国霊場〞だったのです。一帯は住宅街で道路も整備され、昔のように一筆書きで巡礼はできませんが、路傍や墓地の片隅などにひっそりと札所が残されているのも、あらたな趣といえるでしょう。みなさんもポイントを集めるように、88の札所を自分の足で探してみませんか。ゲーム感覚で新しい〝巡礼〞を楽しみましょう。