名古屋はかつて海外へと輸出される陶磁器産業で繁栄した街でした。現在の東区には、瀬戸や美濃などの産地に近いという立地から、“ノリタケ”の前身である日本陶器をはじめ、多くの陶磁器工場が立ち並んでいたそうです。特に上絵付業での「名古屋絵付」と呼ばれる精緻で豪華な作風は大きな人気を博していました。西洋技術を目標に独自発達した陶磁器、職人技を駆使した日本美術工芸としての陶磁器。今回のまち歩きでは加美さんの解説のもと名古屋の経済発展に大きく影響をもたらした「陶磁器産業の足跡」を巡ります。