華やかな尾張文化のもと、堅実な土地柄と地味な気風のため、
模様の配色は色数を控え、
一つの色の濃淡で絵柄を描く渋さが特徴的な名古屋友禅という伝統工芸。

職人の個性と図案、彩色によって深さが増す、
手仕事としての友禅の技は引き継がれています。

今回は伝統工芸士としての職人であり
友禅による新しい表現を求める作家でもある桜井さんと共に、

名古屋友禅の手仕事の現場を見学させていただき、
女性伝統工芸士に指導を受けながら、染めの面白さを知ってもらうために
オリジナルの手ぬぐい染めを体験していただきます。

柄は2つから選びます。
『花かんざし』
着物の柄にもなる雅な装飾品、舞子さんの簪(かんざし)に、
季節ごとに使い分ける簪の正月を表す、
凧・羽根つき・折鶴・兎の玩具、そしてめでたい松竹梅の柄。

『流水・露芝に蜻蛉』
後ろに飛ばない事から、前進のみの勝ち虫として武将なども
甲冑等にあしらうなど、縁起の良いトンボ。
夏を意味する露芝に流水で、涼しげで粋な柄です。

お好きな柄から1点選び、お好きな顔料で染めていただきます。
桜井さんの指導がありますので、配色なども安心できます。
また友禅独特の技法であるボカシ染めの指導もしていただけます。

伝統工芸の技を学びながら
自分の手で世界に一つだけの染手ぬぐいを作りましょう。