三英傑のような有名人だけがこの地域の歴史ではありません。教科書には出てこない人々の営みもまた歴史であり、当時の史料と現地に残る痕跡から浮かび上がってきます。
このツアーでは、当時伊勢神宮の伊勢信仰を広める役割を担っていた伊勢御師が、檀家の家を把握するために使用した『尾州名古屋檀家帳』と当時の地図を使い、高岳院周辺と主税町・橦木町周辺の御師が通ったであろう道と場所を歩きます。現在も痕跡が残っていたり、跡形もなくなっていたりと時代の流れの中で変化はしていても、確かにそこにあった人々の営みを感じることができ、江戸時代の名古屋の痕跡をより鮮明にしてくれます。教科書の中にしかなかった歴史が、ぐっと身近なものになるはずですよ。