祭りの山車と並び、金ピカに装飾され神楽屋形をご存知でしょうか?民俗文化財である神楽屋形は名古屋市内に約80基があり、その多くが中川区と港区、中村区にみられます。それは新田開発でつくられた農村や、漁師町として栄えた漁村が多く存在したからです。今回は学芸員の伊藤さんの案内で、名古屋近世の農村、漁村の暮らしから見る「ハレとケ」を探訪していきましょう。まずは「ハレ」の日であるお祭りに使われる神楽を、今回は特別に当知神楽保存会の皆さんに見せていただき、太鼓の実演や体験もさせていただきます。そのあと「ケ」である暮らしの面影を、新田開発によって出来たクネクネと曲がった街道、番割観音、また下ノ一色では今も残る魚市場から漁村の細い路地まで歩き探していきましょう。いまや無くなりつつある名古屋の農村、漁村の面影をじっくり探訪するまち歩きです。