奥三河の鉄道といえば、秘境駅で有名な路線であるJR飯田線。しかし、以前はもう一つの鉄道が走っていたのです。その名も「田口線」。廃線となって50年経ちますが、線路跡をたどっていくと今でもその面影を留めています。また、奥三河の山深くには御料林(天皇家の森)である段戸山があり、そこで切り出した木材を田口線に載せて搬出するための森林鉄道が走っていました。田口線廃線50年を盛り上げるプロジェクトを主催した「田口線50の会」代表の石井さんの案内で、田口線の終着駅・三河田口駅を見学した後、豊川の源流である寒狭川沿いに森林鉄道の軌道跡を巡ります。清流・森林が春には絶好のロケーションです。残念なことに三河田口駅から上流は設楽ダム建設のため水没し、消滅します。軌道の後を巡りながら、水没予定地に住んでいた人々の生活の痕跡を感じながら気持ちの良い森林ハイキングを楽しみましょう