色とりどりの小さな石を組み合わせてつくられた、美しい壁画。建築物の一部に多く描かれた芸術は、私たちの日常に溶け込んでいます。名古屋市内でも多くみられるモザイク壁画たち。モザイク作家と言えば、大垣市出身の洋画家矢橋六郎の名が上がるでしょう。矢橋六郎の作品は、地下鉄の駅やビルなど、たくさんの人が自由に出入りすることができる公共の場にあるものばかり。よく歩きなれた街の中にある、矢橋六郎の作品を中心にモザイク壁画に導かれるようなまち歩きを楽しみましょう。ガイドは矢橋六郎の作品に魅了されモザイク愛好家となった森上さん。今回は特別に森上さんが作った市内のモザイク壁画の情報満載の資料をお渡しします。先日、中日ビルと丸栄のモザイク壁画が見られなくなりました。施設と一体化した「宿命」で、建物の老朽化とともに姿を消しつつあるモザイク壁画たちを愛でながら、まちを歩きましょう。