GUIDE
柴田正太郎さん
実家はコーヒー碗皿の町「多治見市滝呂町」で白磁に華やかな柄を施す絵付けの工場。幼少期に見た熱くてきつい陶磁器製造から離れようと大学卒業後は愛知県の家具メーカーに勤めましたが結局舞い戻り、現在は、かつての洋食器の一大生産地「瑞浪市」にて鋳込み成形で器をつくる白磁メーカー㈱深山に勤務。
産地から一度離れたことで、それまでは生活の糧でしかなかった陶磁器は、本来暮らしを心地よくする道具であるという、しごくまっとうなことに、ようやく思い至りました。
今は、食や暮らしの道具として陶磁器の魅力が伝わるように、陶磁器産業が活発な美濃焼のこの地域だからこそ受継ぐことができた産業としての素材や技術をもって、工場の皆と一緒に器づくりをしています。