いよいよ7月から金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)にて「動き出す妖怪展」が開幕します。名古屋の街を妖しく彩る展示にちなみ、ふたつの公式連携ツアーをご用意しました。

展示が催される中区・金山。この地にもさまざまなあやしい話、ふしぎな話が伝わります。悪鬼を滅した男の跡地、日本最古の仏教説話集にも残る雷の申し子、片目しかない鮒に、雨を呼ぶ尻切れタニシ。水木マンガにも出てくる「一目連」を祀る神社に、この地に広く伝わる龍信仰まで。

展示で中心となる「描かれた妖怪たち」に対し、土地に息づく「語られた妖怪たち」。こうした妖怪たちの対比を、従来の金山ツアーに加え、考えてみたいと思います。寺町からホテル街まで、様々な人の営みを抱え込む街だからこそ広がる仄暗い世界を、一緒に覗いてみませんか。