小田井の有名な話に「小田井人足」という言葉があります。庄内川の清州側の堤防近くで暮らす小田井の人達の生活は水害と共にありました。一度出水して堤防を守る必要がおこると、清州側の堤防を人為的に切り、城下側に被害が及ばないようにしていました。そして、小田井辺りの農民は田畑を水没させる役目を担わされていたのです。水没するなら働かない=サボる=小田井人足と呼ばれた悲しい歴史があったのです。本当に小田井の人達は「怠け者」だったのでしょうか?街に今も残る水防の知恵を探りながら彼らの暮らしを紐解いていきましょう。交通の要衝として物流を支えていた街道やお寺や神社を巡りながら小田井を歩きましょう。