寒い冬になると咲く梅の花。今回はそんな冬の花の代表格を日本画で描いてみましょう。四日市で美術の教員も務める絵師、南川さんと一緒に「はじめての日本画」の楽しみ方を教えていただきます。
日本画の特徴といえばその美しい色彩。日本古来から使われている「岩絵の具」をつかいます。「本朱(ほんしゅ)」と呼ばれる日本の赤で紅梅を、牡蛎の粉でできた胡粉(ごふん)で白梅を。枝は濃墨、淡墨をつかいにじませる日本画の技法「たらしこみ」で描きます。偶然性のにじみで味のある枝となり、筆先を細く、太く描くことで、その人らしさが現れてきます。
また南川さんが描いた西唱寺の大きな天井画を特別拝観させていただきます。自ら日本画に触れることで、その大きな絵を描く難しさ凄さをより感じることでしょう。
日本画の美に触れ、集中して描くことで心が静かに落ち着いていく、気持ちの良い体験となります。