現在の名鉄国府駅付近は、古代三河の中心地でした。現在も微かに残る古代の痕跡を歩きながら、「かつてはどのような景色で、どんな意味を持つ場所だったのか」を考古学の専門家原田さんと紐解いていきましょう。

最初に訪れるのは、船山第1号墳。「約1500年前の人工盛土がなぜ現代まで残っているのか、古墳時代人の工夫がよくわかる」大型前方後円墳で、国府が置かれる以前からこの地が重要な場所であったことが窺い知れます。

そこから東へ行くと、古代の役所である国府跡と聖武天皇の時代に建立された国分寺・国分尼寺の跡が見つかっており、役所と信仰の場が近接していた古代の行政ならではの配置といえるでしょう。また、国分寺の規模は1000年以上前とは思えないほどで、180m四方の敷地をぐるりと囲む築地塀や重層の塔は古代へのロマンを掻き立てます。

最後は、今回訪れた場所から出土した資料が保存されている三河天平の里資料館で、実際に使われていた出土品をご覧いただきます。

大古墳が築造された時代、奈良の東大寺が建立された時代、この地域の中心はどのようなところだったのかを歩いて体感しましょう。