発酵・醸造文化が盛んな東海地方にはさまざま醤油の蔵があり、私たちの食文化を支えてきました。醤油は大きく、濃口、淡口、再仕込、白、そして溜と5種類に分けられます。そんな中でも、今回は濃口・淡口・溜・白の4種類の醤油を造る「伊勢藏」を醤油ソムリエールの黒島さんと一緒に訪ねます。

大正3年より三重県四日市の東海道でたまり、醤油、味噌の製造販売を営んできた蔵元伊勢藏。創業以来、鈴鹿おろしや、伊勢湾の潮風を利用する自然任せの木桶仕込みの天然醸造という昔ながらの製法でいまも地元の人に愛される味噌と醤油をつくっています。一歩入れば醤油の香りが立ち込める蔵の中で、全行程1年半におよぶ月日と手間ひまを大事にする、こだわりの味噌・醤油づくりを体感しましょう。

日本の代表的な調味料でありながら、実はよく知らないことも多い醤油の奥深い世界を覗いてみませんか?